EPUBは、Appleの「ブック」、Kobo、Google Play ブックス、Project Gutenberg、多くの独立系ストアで使われている、オープンな電子書籍の規格です。EPUBファイルは、HTMLで書かれた各章と、それを読む順番に並べたマニフェストをZIPにまとめたものです。そのため文字は固定のページに収まるのではなく、どんな画面にも合わせて流れるように表示されます。整った順番のテキストなので、EPUBは音声読み上げにいちばん向いた電子書籍の形式です。ただし注意点がひとつあります。販売や貸し出しをしたアプリの外で開けるのは、DRMのないファイルだけです。
課題
- Appleの「ブック」には、通常のEPUB向けの専用の読み上げモードがありません。標準機能で聴くなら「画面の読み上げ」を使うことになり、画面上のものをiOSのシステム音声で読み上げます。
- ストアや図書館のEPUBには、Adobe DRMや、「ブック」で購入した本のFairPlayのようなDRMがかかっていることがよくあります。こうしたファイルは、販売や貸し出しをしたアプリでしか開けません。
- 300ページの小説は、通常の速度でおよそ8〜10時間の長さです。それだけ何回にも分けて聴くとなると、短い文書のとき以上に、続きの位置の保存、スリープタイマー、聴き疲れしない音声が大切になります。
SpeakCoveで聴く方法
1DRMフリーのEPUBを用意する
Project Gutenberg、Standard Ebooks、多くのインディー作家が、DRMフリーのEPUBを配布しています。SpeakCoveの中でバッグのアイコンをタップして「探索」を開けば、Project Gutenbergのパブリックドメインの本を直接取り込むこともできます。
2ファイルを取り込む
「ファイル」やメールの添付ファイルでEPUBをタップしてSpeakCoveに共有するか、SpeakCoveを開いて「+」>「ファイルをインポート」をタップします。SpeakCoveはすべての章をページとしてレイアウトするので、長い本はPDFよりも少し時間がかかります。
3再生を押して、音声を選ぶ
SerenaとMaxは無料です。速度は0.75〜1.75倍から選べます。小説はまず1倍で始め、音声に慣れてから速くする人がたくさんいます。
4テキストを追いながら聴く、好きな場所へ移動する
読み上げ中の文がページ上でハイライトされます。どの文もタップすればそこから再生できるので、長いまえがきを飛ばしたり、セリフを1行聞き直したりできます。
5別の端末で続きを聴く
SpeakCoveは止めたページと文を覚えていて、iCloudでライブラリを同期します。iPhoneで聴き始めた本の続きを、iPadで聴けます。
ほかの方法
Appleの「ブック」と「画面の読み上げ」
- iPhoneにすでに入っていて、「ブック」で買った本にも使える
- 「画面の読み上げ」は、読み上げ中の単語をハイライトできる
- iOSのシステム音声を使う
- 画面上のテキストをすべて読むので、ページ上部の見出しやページ番号が表示されていればそれも読む
- 始めるたびに、最後に聴いた文ではなく、表示中の画面から読み始める
アクセシビリティリーダー(iOS 26)
- 表示中のページを、読みやすく調整できるシンプルなテキストで表示し、再生、スキップ、速度の操作ができる
- 標準機能で、コントロールセンターかアクセシビリティのショートカットから開く
- アプリが表示しているテキストが対象で、本のファイル全体ではない
- 「画面の読み上げ」と同じiOSのシステム音声
EPUBをMP3に変換するオンラインサービス
- どのアプリでも再生できる音声ファイルができる
- 短い本なら無料のサービスもある
- 本をまるごと他人のサーバーにアップロードすることになる
- 長編小説だと時間がかかったり、ファイルサイズの上限にかかったりする
- 音声には目で追うテキストがなく、特定の文へ移動することもできない
SpeakCoveで聴く
- DRMフリーのEPUBファイルをそのまま開けて、Project Gutenbergの本もアプリ内から取り込めます。変換は要りません。
- オフラインで使えます。読み込み、文字認識、音声がすべてiPhone上で動くので、機内モードでも聴けます。
- 読み上げ中の文をハイライトし、文をタップすればそこへ移動するので、1か所を読み直すのもワンタップです。
- 本ごとに続きの位置を保存し、iCloudでiPhoneとiPadのあいだで同期します。
- 2つの音声、31言語、5〜60分のスリープタイマーが無料。プレミアム($14.99の買い切り)で、8つの音声、ロック画面とバックグラウンドでの再生、CarPlayが加わります。
ブラウザで使える無料の音声読み上げ
テキストを貼り付けるか、PDF、EPUB、Word、スキャンなどのファイルを開いて、再生を押すだけ。SpeakCoveが自然な音声で、31言語の文章を読み上げます。音声読み上げは無料で、登録も文字数制限もなく、テキストがブラウザの外に出ることもありません。
リーダーを開く →SpeakCoveを無料で試す. 登録は不要。数秒で聴き始められます。
買い切りで、サブスクなし
2つの音声とすべての形式で、無料で始められます。$14.99を一度払えば、10種類すべての音声、バックグラウンド再生、CarPlayが使えます。サブスクリプションは一切ありません。
CarPlayで車の中でも
プレミアムのCarPlay対応で、ドキュメントを車の画面とスピーカーで聴けます。
オフラインで、すべて端末内で動作
ドキュメントが端末の外に出ることはありません。アプリには分析ツールも広告もなく、読み上げも音声も機内モードで使えます。
よくある質問
- SpeakCoveはDRMで保護されたEPUBを読めますか?
- いいえ。SpeakCoveはEPUBが暗号化されているかを確認し、保護されたファイルならそう知らせます。一部の出版社が埋め込みフォントに使うフォントの難読化はDRMではないので、そうした本は普通に開けます。
- 図書館の電子書籍を聴けますか?
- 図書館がDRMフリーのダウンロードを提供している場合に限ります。Libbyなどのアプリで借りた本はDRMで保護されているため、そのアプリの中でしか読めません。
- 無料のEPUBはどこで手に入りますか?
- SpeakCoveのライブラリでバッグのアイコンをタップして「探索」を開くと、Project Gutenbergをカテゴリや検索で探せます。Standard Ebooksでも、丁寧に整えられたパブリックドメインのEPUBが無料で手に入り、「ファイル」から取り込めます。
- 追加できるEPUBの数に上限はありますか?
- ありません。SpeakCoveには文書数の上限がないので、ストレージの容量が許すかぎりEPUBファイルを取り込めます。
- EPUB 3の本に埋め込まれた音声や動画は再生できますか?
- いいえ。SpeakCoveは本のテキストを読み上げます。埋め込まれた音声や動画は再生されません。